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町田

Vol.17 305号【残る言葉 その1】

「どんな汚れ役ができるのか

憎まれ役になれるのか」

遠回りして入った美容学校で楽しい学園生活を送りましたが、遠回りした分、就職に苦労しました。4店舗5店舗と断られる中、拾っていただいたのが前橋支部の故・金子邦夫先生でした。

技術や接客等、厳しさの中に優しさのあるご指導をいただきました。

酒を飲みながらも、常に仕事の話はしていました。仕事の話には真剣に耳を傾けましたが、こと組合の話になると、興味がないので上の空で聞いていました。それでも、自己犠牲を苦にしない、人のいい先生に、損な役回りをしていると、意見したことがありました。強く怒られ「この組織のために、どんな汚れ役ができるのか、どんな憎まれ役になれるのか、そういう役どころも必要なんだ」という言葉を強く覚えています。私がこの理事会に入った年に、先生は理事をお辞めになりましたが、あの言葉はずーっと頭にこびりついています。



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