元旦に、恒例で近所の神社に初詣に出かけた。十一月生まれで、年明けの元旦には産着に包まれ初詣に行った事は覚えていないが、以来、この神社への初詣は欠かす事なく、今年で59回目になった。
二十歳の時、色気を出して初日の出を見ようと海沿いの街に向かったが、群馬の県境を越えた時、前の車に追突した。脇見運転だった。すぐさま引き返して、いつもの神社に直行し、「申し訳ありませんでした」と神前で陳謝した。
学生時代は、どうやって学校をサボろうかと考えていたので、皆勤賞など無縁な物だったが、この神社への初詣は欠かす事が出来なくなった。
この神社の世話をしている総代に「来年で生まれて以来の60回目の初詣になるんですよ。何か記念品でも下さいよ。証明するものは無いけど」と言ってみた。「物をねだっちゃあ、折角の長年の参拝が台無しになるぞ」と一喝。
生の神の声が聞こえた。
・・・また、反省。