階段の踏み面は平らだと思い込んでいた。まさか両端が斜めの台形状になっているとは・・・。階段を下りている時に、その斜めの面に足を降ろしてしまった。転倒を避けるために、ギクッとなった状態のままで踏ん張った。
翌朝、病院で「典型的な下駄骨折ですね」と言われた。
早速調べると、下駄骨折とは、昔、下駄を履いていた時代に、その鼻緒が切れた時に受傷する骨折だそうだ。下駄の時代も終わり、現在はランニングの反復でおこるジョーンズ骨折というのが多いらしい。同じ第五中足骨という箇所でも、躊躇なく下駄の方に分類された。
確かに、カフェより居酒屋。グリルチキンより焼き鳥。無煙ロースターより七輪。落ち着くBGMは、昭和歌謡。
まぎれもない昭和人間を認識しているが、骨の髄まで昭和だと証明された。ですので、今の時代とずれていてもご容赦下さい。
しかし、ギプスは昔の石膏ではなく、水で固まる包帯のような最新のグラスファイバーで治療してもらいました。
