街頭で配られているポケットティッシュを受け取らずに通り過ぎる人を想像してみよう。私には何の違和感もない。この作業をするまでは。
イオンモール高崎で、アカデミー作品の展示をした。美容技術を社会に向けて発信し、美容組合のPR推したことを「ZENBI11月号」にも掲載していただいた。
その日の早朝から広報委員会の面々が現場でディスプレイの準備を進めている。開店と同時に多くの来店客が、私たちのブースの前を通り過ぎる。通り過ぎる客の視線を、アカデミーの作品に向けさせたい。途中から様子を見に来てくれた事務局の職員も加わり、ティッシュや風船を配ってくれた。
慣れないながらも、通りすがりのお客さんの足を止めさせ、作品の説明をする。徐々に人が集まり、じっくりと見つめて感想を言ってくれる人も出てきた。
初めての社会発信。その難しさと同時に、そこから見える可能性も垣間見えた。
そして私は、街頭で差し出されたティッシュは受け取ろうと決めた。(そこかいっ?)